こんにちは、ノオト(@knowledge_notes)です。
ライバルのD社の方が勢いがあるかも?
今のチームの人間関係が微妙で…
土日深夜もSlackが飛んできて激務だし…
同業他社に転職しようかな?
今回は、こういった悩みに応えます。
本記事のテーマ
総合コンサルやIT業界で仕事を頑張るあなたにむけて、同業他社への転職にマッタをかけます。
本記事の信頼性
本記事を書いている私はこんな経験があります。
・総合コンサルで5年ののち、外資ITに転職しました。
読者へのメッセージ
私は、同業他社に転職し失敗した経験を持っています。
プロジェクトが激務なのと、上司や同僚も24時間働くような人で人間関係に悩み、精神的にも参ってしまい転職をしました。
ただ、新しい領域にチャレンジするほどの勇気もなく、プライドや給料を考えて結果的に同業他社へ転職をしました。
同じような考えの人も多いのではないでしょうか。
そんな経験のある私だからこそ、はっきり言います。
「同業他社への転職はオススメしません。」
この記事では、「なぜ同業他社への転職をオススメしないのか、その理由」と、「これまでのキャリアの強みを活かす方法」について解説します。
なぜ、同業他社へ転職を考えたのか?
同業他社へ転職する理由はいくつかありますが、私が考える理由は3つあります。
同業他社への転職は楽だから
同業他社であれば、同じような事業をおこなっており、即戦力として活躍できるイメージが湧きます。
正直新しい業界・業種でチャレンジするよりも楽な選択であることは間違いありません。
給料を維持したいから
同業他社であれば、収益構造が似ています。
特に、このブログの多くの読者であるIT業界やコンサル業界であればほぼ同じ給料を維持することは容易でしょう。
同じ給与を維持したいのであれば、同じような業界・職種になりがちです。
周りからの目が気になって
転職は、できれば「キャリアアップ」として家族や友人には話したいですよね。
少なくとも、「キャリアステイ」で横にずれただけという説明をしたい、セコイ考えが私にもありました。
その点、同業他社への転職は、自分の本当の転職理由(激務や人間関係)を隠して体裁を保つことができます。
* * *
同業他社とはいえ、転職が決まったときは、「やっと激務や人間関係の悩みから抜けられる」と思い、転職成功を夢見ていたのですが・・。
同業他社へ転職する3つのデメリット
成功と思い込んでいた同業他社への転職ですが、いいことばかりではありません。
いざ、研修が落ち着き、仕事を始めるとデメリットにも気づき始めました。
1. スキルアップにならず、モチベーションが維持できない。
同業他社への転職は、即戦力を求められます。
すなわち、前の仕事と同じ業務内容をこなして成果を出すことを期待されているわけです。
転職をした私からすると「激務や人間関係」から逃げてこれたのは良かったですが、結局「新しいチャレンジ」が見つからず、自身のスキルアップのモチベーションは下がる一方でした。
2. 結局、また同じ壁にぶつかる
激務や人間関係から逃げて同業他社へ転職できたのはいいですが、同じ業務内容をこなしていくと、自分の失敗するポイントにぶつかります。
上司からパワーポイントの資料レビューで厳しく言われた経験があり、資料レビューが苦手意識を持っていたのですが、同業他社なので同じようなプロセスはあり、こちらもで厳しい上司に当たってしまいました。
口調はやさしいのですが、指摘が細かく、夜遅くまで対応するため激務になってしまい意気消沈です。
3. 自分のやり方に固執してしまう
同業他社に転職しても仕事内容が同じだと、これまでのやり方・自分の成功体験に固執しがちです。
経験はあるとはいえ、転職してきた新人です。
新しいやり方・文化を受け入れていかないといけないと思いますが、自分の成功体験があるとうまく受け入れられないこともあります。
無意識のうちに「前職ではこうだった」と比較してしまったり、今の職場を一方的にレベルが低いと感じてしまったり。
(特に、過去の経験は自分の中で美しくなりがちなので、要注意です。)
* * *
そうなると、スキルアップのモチベーションは低く、同じ壁にぶつかり、前職を懐かしんで新しい職場に対しても不満を持つようにります。
結局、「あれれ、何のために転職したんだろう」「転職失敗かも?」と思って転職成功と思っていた気持ちがグラグラゆらいできますよね…。
強みを活かした「軸ずらし転職」をしよう
いま転職を考えているあなたには、安易な同業他社への転職はオススメしません。
20代~30代であれば、今の職場の「激務や人間関係」といった不満に目をやるばかりではなく、「新しい経験・楽しい経験」を求めて自分にとってのキャリアアップにつながる転職をオススメします。
とはいえ、これまでとは関係のない業種・職種に転職するのは無謀すぎますよね。
おすすめは、”軸ずらし転職”です。
転職で年収を上げるには、業界か職種のどちらかの軸を、“年収の高い業界”または“年収の高い職種”にずらすのが近道なのです
引用元:転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化させる生き方 moto箸
「転職アンテナ」で有名なmotoさんがおすすめしている転職の考え方で有名になりました。
「業界」か「職種」のどちらかの軸を「年収の高い業界」または「年収の高い職種」にずらすという方法です。
新たな業界・職種に「軸ずらし転職」し、キャリアの幅を広げる
「軸ずらし転職」のいいところは、自身の強みを残しつつ半分は新しいことにチャレンジできることです。
全く同じことをしていたら自分のキャリアの幅は広がりません。
一方で自分の得意なことも残しておくことは、全く新規の仕事内容よりも失敗する可能性もぐっと下がります。
私は総合コンサル卒業後、同じIT業界で外資ITに転職しました。同じ業界で職種が異なる”軸ずらし転職”です。
正直に、基礎力はいかしつつも学ぶことが多い環境で刺激を受けています。
「軸ずらし転職」でスキルの掛け合わせて、年収を上げる
「軸ずらし転職」の2つ目のいいところは、ずばり「年収があがる」ところです。
軸をずらすことで、「これまで積み上げたスキル」と「新しく身に付くスキル」を掛け合わせることができます。
・ITがわかる経理
・コンサルができるエンジニア
・業務に詳しいカスタマーサクセス
・デジタル広告が得意な戦略コンサル
もしかすると転職では、一時的には年収が下がるかもしれません。
しかし、中長期的に見れば「軸ずらし転職」でスキルを掛け合わせるとスキルの希少性が増し、年収をアップにつながります。
「軸ずらし転職」の、ずらさない軸は即戦力としての価値になる
「軸ずらし転職」 のいいところ3つ目は、これまでの経験を活かせることです。
別の業界・業種の会社を経験しているということは、それだけで価値になります。
新しい職場のやり方や文化を理解し、なじんでいくまでは相当大変ですが、慣れてしまえばそのやり方の差が見えてきます。
自分の持っているいいやり方は提案し、自分になかったやり方は吸収していくことで相乗効果がでるでしょう。
思っている以上に、新しい職場の人たちにとって、外から来た人の新しい提案は、気が付けなかったことも多いので重宝されることもあります。
最後に:同業他社への転職は慎重に
この記事では、同業他社への転職について「失敗する理由」について経験を交えて解説しました。
特に、周りの目を気にして、逃げるように同業他社への転職を「一番楽なキャリア」だと思って選択するのはやめましょう。
特に、20代後半~30代にかけてまだまだキャリアの幅を広げる時だと思います。
一時の感情にながされて安易な道を選ぶよりは、中長期的なキャリアを考えて転職すべきです。
時には、第3者の意見を聞いてみるのもよいでしょう。